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半田広宣旧コラム 「ヌース的人生のススメ」

Dr.反骨精神との出会い



最近、H氏という医師と知り合いになった。何でも私の著書「シリウス革命」を読んで、いたく感銘をうけたらしく、手紙を送ってきてくれたのがきっかけだった。
H氏は経歴がとてもユニークな方で某国立大学の法科を卒業した後ヨーロッパに留学し、その後いろいろな職種を経験され、四十歳になって医学部に再入学されたという。四十という歳で医者になる決意をするだけでも驚きだが、その難関を見事一発でクリアし、医師免許を取得したあとは、大学病院への勤務、アメリカでの研修、ご自身のクリニック開業と、とんとん拍子に目標を達成されていっているのだ。驚くべきバイタリティーである。
しかしそれだけではない。忙しい仕事の合間を縫って、法律の本や小説なども出版されており、著書の数も相当数に上る。専門分野では、ガン治療の代替療法を独自の視点から研究されており、今ではガン治療の分野において著名な先生になられている。本当にユニークな人物だ。

H氏のクリニックには、毎日平均百人近い患者さんが全国各地から相談に来るという。ガンの代替療法に関する著書の方もベストセラーになっているそうだが、その本の表紙にあるサブタイトルを見て驚いた。
「末期ガン?大丈夫。わたしが治します」
―― 絶対的な自信がなければこういう文面は書けない。もちろん、ガンに対して100%有効な治療法など確立されていないので、こうした表現はかなりリスキーであることも事実だ。しかし、保身ばかりを考え責任逃れに走ることの多い医療関係者が大多数を占める中で「わたしが治す」と言い切ることは、それだけH氏がご自分の療法に誇りと責任を持っていることの証しでもある。医者から見放された患者にとってはなんとも心強いじゃないか。

知り合って間もないが、実際何度かH氏とお会いして感じたのは、反骨精神の固まりのような人だということである。反骨精神に関しては私もかなり自信がある方なのだが、医学界の中で、文字通り生死を賭けて闘っている氏の迫力は強烈だった。
わたしたち一般人から見れば医者の世界は華やいで見えるかもしれないが、実のところウルトラ保守の世界。四十代後半でその世界に足を踏み入れたH氏にとっては極めて過酷な世界であったことは想像に難くない。抗がん剤などの薬物投与、放射線治療、除去手術といった対処療法が主流を占める現在のガン治療の現場において、代替療法を声高に主張していくことは当然ながら異端のレッテルを貼られる。そうした逆境の中で一匹狼的な活動を続けてこられた精神力に、最近おとなしくしていた私の反骨精神も多いに刺激された。

「ヌース理論は素晴らしい。私も微力ながら是非、半田さんの活動に協力したい」
別れ際にH氏はそう言われた。出会いとは魂への新たな刻印である。またヌースの新局面が花開きそうな気配である。

2005年12月-ヌース通信No.21

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